日本僑報社は6日、「日中翻訳学院・武吉塾」通信講座を創設する要項を発表した。これで、日本僑報社の日中交流に優れた翻訳人材を育てる新しい一歩となる。
「日中翻訳学院・武吉塾」通信講座は、日本国際貿易促進協会相談役で元摂南大学教授の武吉次朗氏が担当する。武吉氏は、『日中・中日 翻訳必携』などの著作と、『新中国に貢献した日本人たち』などの訳書を刊行した翻訳家として知られる。長年にわたり蓄積した経験を、日中翻訳を志す人たちに伝えるため、同氏は日本僑報社主催の日中翻訳学院で中文和訳の「武吉塾」を開いてきたが、今春からは通信講座に切り替え、地方在住の人たちにも門戸を開くことになった。
具体的には、毎週、課題文を受講者にメールで送り、受講者は2週間後に訳文を講師へメールで送り返す。講師は丁寧に添削したものを受講者宛てに郵送するとともに、参考訳文と講評をメールで送る。これを14回くり返し、最終回はスクーリングを計画している。受講者には修了証書を渡す。
「翻訳って、実に楽しいですね。」「翻訳は、ほんとうに奥が深いのですね。」これは、武吉氏が20年以上にわたり各地で主宰してきた翻訳講座に参加した皆さんの、一致した感想である。中文和訳は、語彙を増やすだけでなく、論理的な中国語と情緒的な日本語の違いを知り、「コッテリ中華」の原文を「お茶漬けさらさら」に訳すうちに、背景にある両国文化の違いも勉強できる。そんな楽しみを、ぜひ皆さんにも味わっていただこうと武吉氏は考えている。
日中翻訳学院は、武吉氏の長年にわたり蓄積した経験をより多くの若手翻訳者に伝えられたらと期待している。詳細は同学院のホームページfanyi.duan.jpをご参照。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月7日