日本のメディアは、中国大連発成田行きの中国国際航空(エアチャイナ)951便が4月25日正午過ぎ、管制塔の許可を得ないまま着陸したことを伝えた。中国国際航空の責任者は26日、日本メディアが報じた内容は事実と食い違いがあると述べた。
同責任者は記者に対し、「CA951便は成田空港に着陸する前、管制塔の指示に従って飛行していた。航空機が1800フィートまで降下した時、管制塔から16番滑走路の計器着陸装置に従って飛行し、無線を管制塔の周波数に切り替えるよう指示があった。しかし管制塔の周波数と緊急周波数を使って何度も交信を試みたが反応はなかった。当時は天気が良く、飛行高度が低く、航空機の状態が安定しており、目視で滑走路に障害物や航空機がなかったことが確認できたので、安全確保を前提に、通常の手順に従って安全に着陸した」と説明した。
今回のトラブルについて、中国国際航空も調査を行うとしている。
共同通信社の報道によると、国土交通省は25日、中国大連発成田行きの中国国際航空951便が同日正午過ぎ、管制塔の許可を得ないまま着陸したとの連絡を受けた。
同航空機はボーイング737型機で、故障はなく、乗組員を含む155人にけがはなかった。951便が無線の周波数を誤って設定した可能性があると見られている。トラブルが発生した時間帯は離着陸する航空機が少なく、951便の前に着陸した航空機とは3分の間隔があいていたため、時間的に余裕があった。空港側が951便との交信を試みているとき、その前に着陸する航空機はすでに滑走路に入っていたという。国土交通省は、「重大なトラブルではない」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月27日