中国の全国人民代表大会(全人代)と日本の参議院による定期交流制度の第4回会合が29日、北京で行われた。
中国側座長の李建国・全人代常務委員会副委員長兼秘書長と日本側座長の大石正光・参院議員(民主党、参議院財政金融委員長)が共同議長を務めた。双方は両国関係や議会交流といった共通関心事について幅広く、踏み込んで交流した。
双方は中日関係の昨年の重要な進展を積極的に評価。長期的で安定した健全な中日関係が両国および両国民の根本的利益に合致し、地域と世界の平和・繁栄にも寄与するとの認識で一致した。また、現在の好機をしっかりと捉えて、両国首脳間の合意をさらに実行に移し、政治的相互信頼をたゆまず強化し、各分野の交流・協力を強化し、問題を適切に処理し、両国の戦略的互恵関係の正しい軌道に沿った健全で安定した発展を促していく考えを示した。
双方はまた、それぞれの国内状況や、経済貿易協力、省エネと環境保護、気候変動、金融危機、世界と地域の重要問題について意見交換。人や文化面の交流、特に青少年交流の強化が、両国友好の民意・社会基盤を打ち固める上で重要な意義を持つとの認識で一致した。
双方は、中日関係の発展を促すうえで議会交流の果たす重要な役割を高く評価。引き続き議会定期交流制度を堅持・深化し、若手議員間の理解と交流を推し進め、各分野での両国の実務協力を推進するために積極的に努力し、貢献することで合意した。また、次回会合を来年日本で開催することで合意した。
「人民網日本語版」2010年4月30日