沖縄県の民衆1万7000人が16日午後、周囲約13キロの在日米軍普天間基地を人間の鎖で包囲した。参加者は雨の中「基地はいらない」などの横断幕を掲げて、普天間基地の早期返還を求め、県内移設への反対を表明。宜野湾市の伊波洋一市長、名護市の稲嶺進市長も参加し、名護市辺野古への移設の断念を政府に求める共同声明を発表した。
共同通信によると、普天間基地の包囲は05年以来5回目。4月25日には県外移設を求める約9万人の県民大会が開かれている。今回の包囲活動によって、県内移設に断固反対するとの沖縄県民の意志が再び示された。普天間基地は住宅密集地に隣接し、一定の危険性が指摘されている。日本政府は「辺野古周辺」に代替施設を建設し、一部訓練を鹿児島県徳之島に移す案をまとめ、関係自治体や米側と協議している。
「人民網日本語版」2010年5月17日