広州のメディア報道によると、広東省佛山市にある本田技研工業の関連会社、本田汽車零部件制造有限公司で今月17日に発生したストライキは、よりエスカレートしている。同公司は24日、中国人従業員に対してスト解決策を提示したが、従業員側は公司側が示した給与改善案に難色を表明している。記者は25日に本田中国投資公司に電話取材を試みたが、コメントは得られなかった。
スト発生後、本田汽車零部件制造有限公司は24日に中国人従業員に対してスト解決策を提示、従業員手当を職能に応じ120-155元増額するとし、前回交渉よりも55元上積みされた。しかし期待とあまりに開きがあったことから、ストを行った従業員らは公司が提示した増額案の制定過程に異議を申し立て、ほとんどの従業員は調停にさえ出席できなかったと主張している。
これに先立ち本田中国投資公司関係者はメディア取材を受けた際、本田汽車零部件制造有限公司、現地政府、労働組合、従業員側は既に積極的に調停を進めており、公司は今回の事件を妥当に解決すると語った。
本田汽車零部件制造有限公司は広東省佛山市南海獅山工業パークに位置し、総投資額9800万ドル。2007年3月に生産を開始した、ホンダにとって海外4カ所目となるオートマチックトランスミッション組立工場。
「人民網日本語版」2010年5月27日