ホンダは16日、北米市場でブレーキペダルに不具合が生じる可能性のある約45万3千台をリコールすることを発表した。ホンダにとっては、2月10日にエアバックの不具合で約43万台をリコールしたのに続く、大規模なリコールとなる。
リコール対象となるのは07年型と08年型の「オデッセイ」約38万台と「エレメント」約7万台。
ホンダによると、問題の車種は、ブレーキのあそびが大きくなり、ペダルを通常よりもさらに深く踏み込んで床に近づけないと車両が完全に停車しない。また、この情況は少しずつ悪化していくという。
ホンダは、問題発生の原因として、エンジンをかけた際に、車内に取り込んだ大気が、ブレーキ液が通る路内の気泡を増やすためとしている。1回ごとに増えるのはわずかな気泡だが、最終的にはブレーキを踏んでから止まるまでの距離が長くなる可能性があるという。
短期間のうちに、トヨタとホンダの2大自動車会社が次々と大規模なりコールを行ったことは、品質が命だった「メイドインジャパン」に再び影を落とすこととなった。
「人民網日本語版」2010年3月17日