日本新華僑報ウェーブサイトによると、日本の「草食系男子」及び「肉食系女子」という言葉自体はすでに流行語ではなくなったが、ちまたでの議論は盛んに続いているという。ここ数年、恋愛に消極的な「草食系男子」と、恋愛に積極的な「肉食系女子」が、それぞれ継続的拡大の様相を呈している。先日、東京のある時計メーカーが6月10日の「時の記念日」を前に、興味深いアンケート調査を行った。
その時計メーカーは、日本全国の20~30代の独身男女400名にアンケートを行い、時間という角度から、恋愛に対する積極性における男女差を調査。結果、積極的な「肉食系女子」が恋人と過ごす時間は、「草食系男子」の2倍であることが明らかになった。
この調査では、恋愛に積極的な肉食系か、消極的な草食系かを自己申告してもらった上で、更に時間の使い方などについてアンケート回答者に尋ねた。
結果、「肉食系女子」が普段恋人と過ごす時間が、平均2時間58分ともっとも長かった。それに対し、「草食系男子」が普段恋人と過ごす時間がもっとも短く、平均1時間24分と、「肉食系女子」の半分ほどだった。携帯電話を使う時間においても同じ傾向が見られ、「肉食系女子」が平均53分であるのに対し、「草食系男子」は29分にとどまった。この点から見ても、「肉食系女子」のほうが他人との交流において積極的であることが分かる。また、デートの待ち合わせ時間については、5分以上前に待ち合わせ場所に到着する「肉食系女子」が50%だったのに対し、「草食系男子」では81%、「草食系男子」の方が時間を守ることが分かった。
ここから、「肉食系女子」と「草食系男子」では、時間概念と時間の使い方の両方において、大きな差があることが分かる。
日本の伝統的な「亭主関白」と正反対の「草食系男子」と、温和でつつましい日本女性のイメージを打ち破った「肉食系女子」が急増している。これを、日本女性の地位向上を示す男女平等実現の第一歩ととらえるべきか、それとも性別の曖昧さが引き起こす社会の退化ととらえるか、今の段階で結論を出すのは難しい。しかし、この社会現象が今後、日本のアニメのように国境を越え、他の国へと拡大していくのかどうか、注目すべきである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月12日