日本経済新聞社主催の「第十回全国学生対抗円ダービー」がこのほど行われ、江蘇省の淮陰師範学院外国語学院が、参加602チーム中10位の成績を収めた。同コンクールは、5月31日の円ドル相場終値を予想して、その精度を競うというもので、実際の終値91円47銭に対し、淮陰師範学院・丁晴チームの予想は、91円56銭となっており、その誤差は僅か9銭だった。中国の大学が入賞するのは、昨年度の天津外国語学院の優秀賞に続いて二度目となる。

　チームリーダーの丁晴さんは、「このコンテストを契機に、これまで無関心だった日本や世界の経済動向に関心を持つようになりました。当初『為替相場とは如何なるものか』、『相場は如何なる要因で動くのか』ということが、皆目分からなかった私たちは、必死で勉強しなくてはなりませんでした。当然苦労も多かったのですが、だんだん興味も湧いてきました。そして、一つ一つ困難を克服する過程は、言葉では表現しきれない満足感がありました。レポートの作成では、確度が高く論拠となる資料の収集が一番難しく、『如何なる情報が役立つか、如何なる情報が役立たないか』、『為替相場に影響を与える要因の中で、どの要因に注目すべきか』など、全て自分で判断しなければならないのです。このコンテストを通じて、経済に関する知識を学び、情報収集と分析する能力を身に付け、そしてチームワークの大切さを認識したことは、今後の学習に寄与すると思います」と語る。　

　「人民網日本語版」2010年6月21日