山梨県は14日、県内観光の振興を検討する「山梨県観光懇話会」を開催した。富士山を訪れる中国人観光客が増え続けていることから、多くの関係者は受け入れ側の山梨県がサービスを強化するべきだと考えており、自然の景観だけでなく、観光客に現地の歴史を語る必要があり、歴史を理解してもらえなければリピーターの数は確保できないという意見も出た。
山梨県の忍野八海
この懇話会に出席した上海出身の在日華人作家・莫邦富氏は、「中国の若い観光客の誘致に力を入れるべきで、観光客に中国語で日本人の富士信仰や、富士吉田市に残る徐福伝説などを説明し、歴史ロマンを大いにアピールしてはどうか」と助言。
地元のワイン製造会社の社長は「10年前にワイナリーを見学する観光客はあまりいなかったが、今では全国からワイン愛好家が山梨に集まっている」と話し、旅行客の価値基準をつかまえれば、より多くの観光客を誘致することができると指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月16日