再編期にある日本のアパレル大手・株式会社レナウンは29日に東京で、臨時株主総会を開き、中国の山東如意科技集団有限公司を割当先とする第三者割当による新株式発行を行い、中国籍の役員3人を迎え入れた。これにより山東如意はレナウンの筆頭株主となった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
レナウンは山東如意に約40億円(約3億1千万元)の新株式を発行し、山東如意のレナウン株保有率は41.18%となった。筆頭株主となった山東如意は、レナウンの経営方針に対して絶対的な発言権を有することとなった。両社は今後、北京に合弁会社を設立することを計画している。
数多くのブランドを擁するアパレル大手のレナウンは1902年の創業で、日本ではよく知られた上場企業だ。日本経済の低迷を受けて、ここ数年は業績が伸び悩み、如意集団の資本を導入して、態勢を立て直し、財務システムを強化して、中国を初めとするアジア市場での占有率を高めようとしてきた。
如意集団の邱亜夫董事長(会長)は新華社の取材に対し、「如意集団は欧州で先進的ブランドを有する企業を買収しており、日本にもレナウンというブランド力を備えた協力パートナーを得た。これに加えて中国の巨大な市場と如意の製造技術があり、4つのパワーが一体化したといえる。今後、企業戦略の転換が加速することは確実だ」と述べた。
如意集団は2001年12月の設立で、資本金は1億5千万元、中国繊維・ファッション企業総合競争力上位500社ランキングでは13位だ。今年5月には東京で、中国進出口銀行の支援を受けて、レナウンと資本協力合意を結んでいる。
「人民網日本語版」2010年7月30日