中華人民共和国国家質量監督検験検疫総局(以下、国家質検総局)の4日の公式サイトによると、無錫松下冷機有限公司は国家質検総局に報告書を提出し、2007年3月から2009年3月までに製造した29モデルの冷蔵庫を4日からリコールすることに決めたという。中国大陸部でのリコール数は36万5574台で、消息筋によると、これは大陸部で政府の管理部門を通じて実施された初の家電製品類のリコールになる。
国家質検総局によると、今回リコールされる冷蔵庫の中には、故障したまま長期にわたり使用した場合、ごく少数の製品で冷媒が漏れ出す可能性があり、ひどい場合には煙や発火の恐れもあるなど、安全上問題があるという。
パナソニックによると、リコール対象の冷蔵庫を使っている消費者は、電話やメール、オンラインなどで松下の無料検査や部品交換などを申し込むことができる。
今回のリコール事件は、中国が家電製品のリコール制度を実施しようとした矢先に発生したもので、国家質検総局が起草した「家電製品のリコール管理規定」は、7月10日までに社会各界の意見やアドバイスの受け付けを終え、草案の規定ではリコールを実施しない企業は3万元以下の罰金を科すとあった。
今回のリコールは家電製品が普及したという基礎の上で、国内市場に家電リコールの新しいピークがやって来るかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月5日