日本僑報社、第9回華人学術賞を発表

日本僑報社、第9回華人学術賞を発表。 8月25日、日本僑報社は第九回「華人学術賞」の受賞作品を発表した。神戸大学博士号取得者、現在中国南京師範大学教師を務めている劉燦博士が日本語で書かれた博士論文『現代中国農村の高齢者と福祉』を受賞した…

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発信時間: 2010-08-27 10:51:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

受賞作品『現代中国農村の高齢者と福祉』表紙

8月25日、日本僑報社は第九回「華人学術賞」の受賞作品を発表した。神戸大学博士号取得者、現在中国南京師範大学教師を務めている劉燦博士が日本語で書かれた博士論文『現代中国農村の高齢者と福祉』を受賞した。

受賞作品は、現代中国の農村における高齢者の生活と福祉の実態を明らかにし、そこでの問題の所在と対策を考察することにある。現代中国において、農村の高齢化が急速に進み、膨大な中国農村人口の高齢化、およびその福祉・介護、は大きな問題となってきている。本書は、中国農村における高齢者の生活と福祉を全国的な統計によって巨視的に分析するのではなく、あくまでも中国山東省日照市を調査対象地域として、徹底したインテンシヴな実態調査という方法をもって、農村高齢者の生活実態の微視的分析から、実証的に調査研究するのである。

神戸大学大学院教授浅野慎一先生は本書に次の推薦の言葉を寄せられた。中国において、またグローバル化する世界社会全体にとって、膨大な中国農村人口の高齢化、およびその福祉・介護の動向は極めて重要な意義をもつ。しかしこの問題について、階級的観点を明確にした質的調査研究はあまりに乏しい。本書は、徹底したインテンシヴな実態調査という方法論に基づいた研究の、学術的・実践的課題への挑戦である。

日本僑報社は2002年に中日国交正常化30周年を記念して創設した「華人学術賞」は、中国人博士の学術成果を日本社会に広く紹介することが目的である。八年来、すでに10人の中国人博士が受賞した。

現在首都経済貿易大学教授李仲生博士の『中国の人口変動』、中国国務院僑務辧公室局長を務めている朱慧玲博士の『日本華僑華人社会の変遷』、日本東洋大学准教授王学群博士の『現代日本語における否定文の研究』、清華大学教授楊艦博士の『近代中国における物理学者集団の形成』、曁南大学教授陳海権博士の『日本流通企業の戦略的革新』、慶応大学講師康鴻音博士の『近代の闇を拓いた日中文学―有島武郎と魯迅を視座として』、中国社会科学院日本研究所呉懐中博士の『大川周明と近代中国―日中関係の在り方をめぐる認識と行動』、中国社会科学院マルクス主義研究院鄭萍博士の『早期毛沢東の教育思想と実践』、中国華南師範大学教師陸小媛博士の『現代中国の人口移動とジェンダー』、慶応義塾大学経済学部助手徐一睿博士の『中国の財政調整制度の新展開』などは華人学術賞を受賞した。彼らの学術成果が出版した後に、日中両国特に研究者から注目を浴びた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月27日

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