中国の花嫁と日本の姑の葛藤

中国の花嫁と日本の姑の葛藤。

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発信時間: 2010-09-09 16:33:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の総合中国語新聞「中文導報」によると、中国であれ日本であれ、昔から、嫁姑関係と言うのは複雑でトラブルが多く、頭を抱える難問である。それが、日本に嫁いだ中国人の花嫁だったらどうだろうか。「文化の壁」が日本人の姑との間に立ちはだかる。日本の中国人コミュニティーサイトでは、日本に嫁いだ多くの中国人が姑との間に起きたことについて語っている。それはもちろん、中国人の観点ではあるが、そこから、日本人の嫁姑関係の実態もうかがう事ができるのではないだろうか。

小雪

小雪(仮名)は日本に嫁ぐ前、姑とは同居しないので、問題はないだろうと甘く考えていた。しかし、日本に来て何ヶ月と経たないうちに、姑の長距離電話は平穏な家庭に大波乱を巻き起こし始めたのだった。

小雪の姑は田舎で1人暮らしをしている。彼女は典型的な、いわゆる「専業主婦」で、生涯自分の手でお金を稼いだ事がない。若いころから、家事と子どもの世話をして、夫に養ってもらう生活を送ってきた。年を取ってからは年金と息子が頼りだ。小雪が言うには、姑は自分の持ち家に住んでいるし、田舎の物価も低いので、年金で十分快適に暮らしていける。しかし、姑の金遣いは荒く、贅沢し放題なのだ。最近、姑の犬が死んで、治療費や葬儀代で10万円ほどかかったのだが、払わされたのは息子だ。またある時には、車をぶつけたので、新しい車を買いたいと言い出した。新車は高いので、仕方なく27万円の中古車を、もちろん息子のお金で買った。自分が結婚した時、姑からは気持ちだけの贈り物さえなかった。帰省しても、姑は料理をせず、外食ばかりで、支払はもちろん夫だ。

小雪が理解できないのは、姑は家の経済状況を分かっているにもかかわらず、後先考えず、いつも高いものを買いたがる事だ。彼女自身、実家が裕福な方ではないので、日本に来てすぐに仕事を探し始めた。それを聞いた姑は「お金を稼いだら、私に四駆の車を買って欲しい」などと言い出したのだ。真に受けることはないと夫は言ったものの、今後が思いやられる。

小柳の例

小柳(仮名)は日本の姑舅と一緒に二世帯住宅に住んでいる。姑と舅は1階、小柳と夫は2階に住んでいる。各階にキッチンがあるので、食事は基本別々だ。

小柳が言うには、姑は自分の生活に口出しをする事が好きだ。私たちのキッチンに来ては、調味料の置き位置がおかしいだとか、キッチン用品はあとどんなものが必要だとか、とにかく細かく口出しをしてくるのだ。また、何か料理のいい匂いが1階に届くと、姑はすかさず飛んでくる。「おいしそう」などと言っては、当たり前のように自分たちの分を取り分けて、持って帰っていくのだ。もちろん、料理を分けるのがもったいないという訳ではない。私自身、餃子を作ったりして、姑に持っていくことだってある。ただ、姑のこの匂いを嗅ぎつけてはやってくるという癖はどうにかならないものかと思う。

反対に、姑が自分たちのところに何かを分けてくれた回数は数えるほどしかない。私はその回数をはっきりと覚えている。たったの3回だ。1回目は魚、見た目から賞味期限が過ぎた後に冷凍したものだと分かったので、即座にゴミ箱行きとなった。2回目は夜の11時の事だった。寝る準備をしていたところに、姑はやってきた。定期宅配してもらっているパンが、自分たちで食べきれなかったらしく、持って来たのだ。次の朝、パンを食べようと思ったら、賞味期限を1日過ぎていた。つまりは、昨夜持って来たときが、賞味期限だったのだ。あんな夜遅くに誰が、パンなど食べるというのだろうか。夫は平然な顔で、賞味期限を1日過ぎたぐらいで大騒ぎすることはないと言って、朝ごはんにそれを食べたのだ。3回目、今度は鶏肉だ。やはり賞味期限が切れていたので、姑の所に持っていくと、彼女は驚いた顔でこう言った。「変ね、昨日買ったばかりなのに、賞味期限が過ぎているはずがないわ。」これを嘘と言わずに何と言うのだろう。日本のスーパーで賞味期限切れのものが売られているはずがない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月9日

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