日本側に違法に拘留されていた中国人漁民14人が13日午後、中国政府のチャーター機で福州に帰着した。異国の地で不安な日々を過ごした漁民の王国華さんは、「帰ることができてよかった。政府が迎えに来てくれたことに感謝し、気遣ってくれた同胞に感謝している」と感情を高ぶらせながら話した。
チャーター機を降りる福建省泉州市の李国金さん
中国政府のチャーター機は同日午後3時、福州長楽国際空港に到着した。半そで、長ズボン姿の中国人漁民14人はチャーター機を降り、空港で出迎えた家族らと抱き合った。
外交部、農業部、福建省政府の関係者で構成される共同作業チームも同機で帰国した。
「日本側が私たちと漁船を拘留したことは違法である。釣魚島は中国の領土で、私たち漁民は先祖代々そこで漁をしてきた。日本は何を根拠に拘留したのか。私たちは祖国政府の立場を断固支持する」と、福建省莆田市の漁民・王国華さんは話した。
事件後、党中央、国務院は拘留された漁民の安否を気遣ってきた。戴秉国国務委員は12日未明、日本の駐中国大使を呼び、中国政府の重大な関心と厳正な立場を表明した。外交部の楊潔チ部長、多くの外交部指導者、中国の駐日本大使は日本側に何度も厳正な交渉を申し入れ、抗議した。また中国駐日本大使館は、事件後すぐに沖縄県石垣島に向かい、船長と乗組員を見舞い、日本側と交渉を行った。
41歳の詹其雄船長は今も日本側に違法に拘留されており、乗組員らは「私たちは帰ってきたけど、船長はまだ帰ってきていない。日本側に直ちに解放するように強く要求する。船長が私たちと同じように、1日も早く家族と再会できることを望んでいる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月14日