「愛を込めたかばん」を贈る岡田実副所長と倉科和子さん
学ぶ価値のある日本の援助方式
今回の支援活動は、国や政府が主導する従来の形とは違い、ファッション誌や「探路者」のような民間企業が参加した。それに具体的な援助の方法も変化し、物資や資金の援助だけではなく、専門家による子どもへの心理的なケアも重視された。
JICA中国事務所の岡田実副所長は「中国の民間企業と連携して援助プロジェクトをするのは今回が初めてで、四川大地震のあと多くの中国の民間企業が公益活動に参加しています。このような協力が展開されていくと、中国の貧困地域に深く入り込むことになり、援助の範囲を拡大することができるのではないかと思います」と語る。
中国扶貧基金会の鄭建国処長はこう話す。「日本の国際協力機関と協力することができたことは本当にうれしい。日本側は専門家を招き、簡単なゲームをするなどして、子どもたちを楽しませ、思いやりや想像力を呼び起こしました。これは私たちが学ぶべきところです」