第5期中日友好21世紀委員会第2回会議は、10月31日から11月1日まで日本の新潟県で開催された。中国側座長の唐家璇元国務委員と日本側座長の西室泰三東芝相談役がそれぞれ代表団を率いて参加した。
新潟県で開催された第5期中日友好21世紀委員会第2回会議
双方委員は現在の中日関係情勢を取り上げ、「いかにして中日関係を改善し発展させるか」をテーマに、広範な問題について意見交換と対話を行った。
会議では釣魚島事件を真剣に振り返り、この事件によって両国関係が深刻な影響を受けたことに対して心を痛め、類似の事件の再発防止に真摯に取り組むべきだとの認識で一致した。さらに会議では、中日関係の健全で安定的な発展は両国の根本的な利益に合致するとの認識で一致し、相互交流を推進し、両国間のさまざまな問題を適切に処理し、戦略的互恵関係の大方針を堅持することを確認した。
唐家璇委員は中国側の釣魚島問題に対する立場と、今後も維持、推進する中日間の戦略的互恵関係の政治的意味を詳しく説明し、双方は両国関係の大局を確実に把握し、中日関係を改めて健全で安定的な軌道に復帰させなければならないと表明した。
これに対して、日本側の西室泰三委員は、この会議は外部に対して中日関係の改善、発展について前向きのメッセージを発信した、と述べた。
中国側座長の唐家璇氏
日本側座長の西室泰三氏
また、日中両国の善隣友好を堅持し、積極的に交流を推進することは双方の利益に合致し、ひいては世界の平和と繁栄に貢献すると語った。また日本側委員は中国側委員とともにこのために積極的に努力することを明らかにした。
中日友好21世紀委員会は両国政府の諮問機関で、1984年に発足し、両国の有識者から構成されている。第5期委員会は2009年11月に成立した。
また、会議には程永華・駐日中国大使も出席した。
菅首相が唐家璇委員ら中日友好21世紀委員会委員と会談
人民中国インターネット版 2010年11月4日