アメリカと日本は見たところ、「あっちがダメならこっち」と言った感じである。10月14日入ってきた情報によると、オーストラリアのレアアース会社「Lynas」は今週中に日本の主要なレアアースの得意先と大規模な供給契約の提携を発表するそうだ。また、「Lynas」社とアメリカにわずかに残っているレアアース会社の一つである「Molycorp」はともに、「中国がレアアース市場を牛耳っているという状況の打開」を願っており、レアアースの買い手たちの救世主となっているようだ。
資料写真:レアアース
「中国に依存しない」を大々的にアピール
「Lynas」社は、中国企業も良く知る会社だ。去年、中国有色(非鉄金属)グループが「Lynas」社を買収しようとしていたからである。この度の日本企業との提携で再び、人々の目の前に堂々と姿を現したのだ。業界関係者は、今回の日本の行動は世界に対し、中国のレアアース資源にはもう頼らないという事を暗に示していると見ている。
事実、日本だけでなく、先進国はこのところ、自国だけでなくレアアースを多く保有している他国の資源開発にも力を入れ始めている。アメリカの「Molycorp」社は、カリフォルニア州のマウンテンパス(Mountain Pass)と呼ばれるレアアース鉱山の採掘を再開する事を決定し、2012年には生産量が2万トンに達する見込みだ。また、日本のトヨタグループは、今後5年間で400億円を投じてレアアース鉱山の開発に乗り出し、2013年までに400億円を投じて、レアアースの自力調達に向けた事業を立ち上げると発表した。
事を荒立てて中国を見逃さない