事を荒立てて中国を見逃さない
アメリカも日本も中国を目の敵にいちゃもんをつけている。両国は「中国が日本へのレアアースの輸出を禁止した」などという有りもしない話をでっち上げただけでなく、貿易関係者の話を持ち出して、中国のレアアース管理政策を世界貿易機関(WTO)に訴えるとまで言い出した。しかし、法律専門家によれば、日米が勝訴する可能性は極めて低い。なぜなら、中国の政府関係者は一度たりとも「レアアースの輸出を禁止する」などとは言っていないからである。
政府が圧力をかけている以外に、利害関係のある人々も動き出している。少し前、日本財団がレアアースを例に上げてもっともらしくこう述べた。「日本経済が『チャイナ・リスク』に立ち向かわなくてはいけない時代が来た。」
心理作戦で中国を動揺させ打ち負かす
「米日があの手この手を使って、悪巧みをしている。」フク旦大学経済学院の孫立堅副院長は「国際金融報」の記者に対し、「米日両国の種々雑多なやり口は、レアアースを『いい値』で手に入れる為の中国との駆け引きにすぎない。他のレアアース所有国とも協力して中国に圧力をかけ、目的を果たそうとしている」との意見を述べた。
中国の価格指数研究のトップである崔新生氏は「国際金融報」の記者に対し、「レアアースの駆け引きの裏には、両国の『打倒中国』という陰謀が潜んでいるとも言える」と述べた。つまり、「他国と協力し中国がレアアース輸出規制の政策を断念するよう圧力をかけ、その上更に、技術面の優勢を利用して中国がずっと成し遂げる事ができなかったレアアースの価格コントロールの権利を手に入れる。また、国際的には政治面でも圧力をかけ、中国を槍玉に上げて、レアアースを口実に貨幣戦争と貿易戦争に火をつけ、中国を徹底的に叩きのめすつもりなのだ。」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月4日