同時に3大国と外交拗れ 前原外相はなぜ八方ふさがりになったのか

同時に3大国と外交拗れ 前原外相はなぜ八方ふさがりになったのか。 同時期に3つの大国と外交問題を抱えると言うのは、戦後の日本の歴史の中でも前代未聞である。前原外相はなぜ、にっちもさっちも行かない袋小路に追い込まれたのか?…

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発信時間: 2010-11-05 16:34:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「参考消息」11月4日の記事によると、前原誠司外相は9月に着任したばかりで、もう既に近年まれに見る深刻な情勢に直面している。ロシアや中国との間のごたごただけでなく、普天間基地などアメリカとの関係を左右する肝心な問題さえまだ解決の兆しが見えて来ない。同時期に3つの大国と外交問題を抱えると言うのは、戦後の日本の歴史の中でも前代未聞である。前原外相はなぜ、にっちもさっちも行かない袋小路に追い込まれたのか?「参考消息」の記事が言うには、原因は単純ではなく、前原外相の外交に対する考え方や本人の性格や民主党政権の現状など複雑に絡み合っている。本人の性格について、記事では以下のように分析している。

外交思考の未熟さ

前原外相に降りかかった問題は、本人の性格とも確実に関係がある。着任してから2ヶ月間の行動を見ていれば、外交政策の面において問題がある事が良く分かる。

まず、前原外相は冒険心と投機心が強すぎて、未熟である。前原外相は民主党内では「少壮派」だと言えるが、同期の政治家に比べれば、政策の印象が安定性に欠け、成熟していない。2005~2006年に、党の代表を務めていた時、当時政権を握っていた自民党を攻撃するために、欠陥だらけの偽メールを証拠に使い、結果、まだ何ヶ月とも経たないうちに辞任する事となった。当時、彼の変わりに矢面に立っていた民主党議員は後に自殺している。この「永田メール問題」以降、日本の政界とメディアでは少なからずの人が、前原外相の性格は慎重さに欠け、危なっかしいと感じたのではないだろうか。

今回、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問する前、前原外相は計画を中止するよう要請していた。この方法は一見、強硬姿勢のように思えるが、柔軟性に欠けている。相手が島に入ってしまうと、横浜のAPEC会議の開催を目前に控えている日本としては外交的に良い雰囲気を作らなくてはいけないので、前原外相はただ渋々、駐ロシア大使を一時帰国させるしかできなかった。

また、前原外相の外交思考は一直線で、対決姿勢むき出しである。彼の専門は国際関係ではあるけれど、長い間、反対する立場の野党に居て政府の政策にはあまり携わって来なかった為、外交の経験が浅い。また、野党の人間なら、態度が少しくらい強引でも、使う言葉が少しくらい過激でも大きな問題にはならなかった。しかし、政権を握る党の側に居る人間として、更には外交の責任者である外務大臣として、今までのような考え方では、悪い結果を招くことになる。

ここ最近の出来事からも分かるように、隣国との間に問題が起きた時、前原外相の最初の反応はどうやってこのひずみを修復するかと言うことではなく、わき目も振らずに対抗姿勢を露わにし、傷口をどんどん広げていくのだ。その結果、前原外相が「対中国包囲網」や「対ロシア包囲網」の構築に気をとられている間に、日本はいつの間にか、孤立無援の状態に陥ったのである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月5日

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