日本人が思う中国史上の四大珍味

日本人が思う中国史上の四大珍味。 中国では、「参・鮑・翅」がメニューにある宴会こそランクが高い高級なものと言われている。「参」はナマコ、「翅」はフカヒレ、そして「鮑」は正にアワビの事である…

タグ: アワビ ナマコ フカヒレ 刺身 歴史 食品

発信時間: 2010-11-29 14:40:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

消えてしまった「刺身」

中国には「膾炙人口」という四字熟語がある。「炙」は火で炙った肉の事を指し、「膾」とは魚の刺身の事を指す。四字熟語が表す「良いものは皆に好まれる」という意味からも分るように、焼いた肉も魚の刺身も人々に愛されていた食べ物だった。

中国人は昔、生の魚を刺身にして食べていたが、いつの間にか食卓から姿を消してしまったのだ。宋代の詩人である梅尭臣が詠んだ「設膾示座客」という題の詩に、このような句がある。「蕭蕭雲葉落盤面、栗栗霜卜為縷衣」その意味は、「刺身はまるで雲のように皿の上に浮かんでいる。大根は霜のように白く、絹糸で編んだ衣のように細かく切られている」である。この事からも分るように、当時の食卓には魚の刺身でなく、付け合せもちゃんと用意されていた。11世紀まで、中国にはまだ刺身があったという事だ。

宋代から石炭が普及し、長時間火力を維持することができるようになり、火を使った調理法が一気に発展した。火が生活に不可欠なものになっていった時代に、刺身のように生のまま食べる料理はだんだん見向きもされなくなったのだろう。

勇猛果敢な「フカヒレ」

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