韓国のマスコミは、日本の菅直人首相が朝鮮半島有事の際に自衛隊を派遣して在韓邦人を救出すると述べたことに対して、菅首相は朝鮮半島の緊張高まる情勢に乗じて、何かを図ろうとしているではないかと猛反発しており、韓国の官僚も慎重さに欠けていると指摘した。
米紙「ロサンゼルス・タイムズ」は15日、この間の砲撃事件は朝鮮半島に戦争の暗雲をもたらし、米国の重要な盟友である日本と韓国の間の関係も緊張していると伝えた。
菅首相のこの発言は、日本が再軍備をするのではないかという懸念を外部に招いた。日本はかつて朝鮮半島を数十年にもわたって植民地統治し、韓国の国民は今の安全保障上の脅威よりも、日本の歴史上の過ちをより重視している。
韓国国家安保戦略研究所の研究員は「日本の植民地統治時代に暴行を受けた多くの韓国人はそのことをまだはっきりと覚えている。韓国がどんな外部の脅威にさらされても、いかなる日本の軍事行動を受け入れることはない」と話す。
非政府組織・国際危機グループ(ICG)の韓国専門家であるダニエル・ピンクストン氏は、韓国は日本の軍事力増強の情報に注目しており、こうした情報に韓国人は不安を感じていると述べた。また、日本の新たな防衛計画の大綱(防衛大綱)にも韓国が大きな関心を寄せているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月17日