「なりたい顔のイメージ」でも5都市の共通点や違いが浮き彫りになった。
上海、北京、台北では、いずれも「女っぽい」が上位に入り、上海、台北、ソウルでは「知的」という共通項があるが、東京だけはどちらも上位には入らない。東京女性が上位にあげた「かわいい」と「上品」は他の4都市では回答率が非常に低い。
東京の普遍的なテーマはやはり「かわいい」と言えるだろう。その意味合いを野々村所長はこのように解説する。「大人の女性(ワーキング・ウーマン)達は先の見えない混沌とした社会の中、「かわいい」を単なるファッションではなく、複雑な人間関係を円滑にするためのツールとしても活用してきた。日本では、「知的」で「美しい」女性は近寄りがたい存在だ。やさしくかわいい女性が親しみやすく、他の人に嫌われず、グループに溶け込みやすい。ただし、現在はこうした傾向にも変化があり、単に甘くて幼い“かわいさ”より、さまざまな経験を積んだ大人の女性が垣間見せる意外性のある“かわいさ”が注目されてきている」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月20日