ライバルの韓国は勢いに乗る
パナソニック株式会社の大坪文雄社長はこのほど、円高は日本企業の競争力を弱めている一方、ライバルの韓国にとっては益となり、例えばサムスンは勢いに乗じて売上げを拡大させていると述べた。大坪社長によると、円の対ドルレートは依然として上昇しているが、韓国ウォンは下落が目立ち始めている。「円高は日本企業の海外市場を貪食しつつあり、韓国企業の競争力が高まる中、日本企業の欧米市場は陥落する可能性が高い」
韓国は失業者数が減少。11月の失業率は3.2%と6カ月間で最低の水準となった。韓国の製造業には明らかな競争優位性が存在し、政府は雇用拡大を奨励している。
日本企業の利益が大幅に落ち込んでいることを受け、日本政府と日本銀行は米国のやり方をまね、景気刺激の力を強めるのではないかと経済学者は予測している。日銀はすでに5兆円を拠出して国債や社債などの資産の購入を開始。20~21日に開かれる年内最後の金融政策決定会合では、より緩和的な金融政策が打ち出される見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月20日