2010年の年末、日本の主要紙である「朝日新聞」は10日間に渡って第一面で、「孤族の国」と題した特集記事を連載していた。「孤族」、これは日本の社会が生み出した産物であると言えよう。「孤族」は多くが離婚したり、配偶者と死別したり、或いは独身の中・高齢者で成り立っている。なかには残りの人生を共に生きる伴侶を見つけるために、諦めずに婚活をする人も居るが、多くの人が誰にも知られないままひっそりとこの世を去っていく。死後しばらく経ってから発見されたために、遺体がひどく腐敗していて、身元を特定できない者も少なくない。孤独な彼らの「死亡届」を出す人は誰も居ないので、政府の資料では彼らはまだ「生存している」となっている事が多い。これによって、「戸籍上は生存しながら所在不明の高齢者」が大勢いる。
日本国立社会保障・人口研究所の推計では、2020年には毎年の死亡人数は150万人に達し、出生数の2倍となる。高齢化の深刻化が目に浮かぶ。2030年には未婚や離別、死別による単身世帯が急増し、男女合わせた全世帯の1人暮らしは4割に迫る。今現在でも、東京では1日あたり10人が孤独死しているのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月7日