日本のMMD研究所(モバイル・マーケット・データ研究所)が2130名のモバイルウェブ利用者を対象に行った調査によると、利用者の89%がネットで実名を公開することに抵抗があると答えている。また、84.9%の利用者はネットで会社名を公開したくないとの回答だった。
米マイクロソフト社が2010年、アジア11カ国、3000名のネットユーザーを対象に行った調査では、半分以上の日本人が、SNSで知り合った「知人」が現実の生活の友人になることはないと話している。
企業競争 市場は弱肉強食
フェイスブックが日本人に相手にされない理由は他にもある。フェイスブックが日本に来る前から、日本独自のSNSが既に市場を占領していた。それらのSNSはみな、日本の国民性を良く理解しており、実名で登録しなくても良いことになっている。プライバシーや個人情報の保護の面で日本人の要望に適しているのである。
2008年に日本に進出したフェイスブックの現在までの登録者数は200万人である。機能面で一番良く似ている日本産のSNS・Mixiは、2004年に設立され、現在の登録者数は2160万人にも上る。
他にもあとから出てきたGreeは、登録者数2250万人を突破し、Mixiを抜いて、日本最大のSNSとなっている。また、2170万人の登録者を抱えるモバゲータウンは大量の無料ゲームなどを提供することで人気を呼んでいる。
この3つの日本産SNSはこのところ、フェイスブックに習い、機能やデザインの更新を行っている。例えば、第3者がアプリケーションを追加できるなど、様々な試みがなされている。そうなれば、日本のネットユーザーはますます、フェイスブックには「心変わり」しなくなるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月28日