▽米国は動揺
日本の格付け引き下げの情報が為替市場に強い衝撃をもたらしたが、JPモルガン・チェース銀行の佐々木融チーフFXストラテジストは「このニュースが為替市場に重大な影響を与えるとは思わない」とした上で、日本円の95%は日本人が保有しており、このニュースを聞いて日本円を投げ売りする日本人がそれほどいないということは、ほぼ確定的だと述べた。
S&Pの動きは今後、米国や米ドルに対する懸念を引き起こす可能性がある。バンク・オブ・ニューヨーク・メロン・コーポレーションのアナリストによると、先にムーディーズとバンク・オブ・ニューヨーク・メロン・コーポレーションは米国国債の格付けについて警告を発し、格付けを引き下げる可能性があるとしたが、市場では「冗談」だと受け止められた。だが日本の今回の格付け引き下げにより、米国市場には2度目の警鐘が鳴らされたことになる。
「人民網日本語版」2011年1月28日