漢語角で開催された春節を祝う会。日本僑報社提供
中国新聞東京支社記者謝国橋氏の報道によると、「日中友好は、口先ばかりで唱えていても、実際に行動がともなっていなければ広まってはいきません。『漢語角』は誰でも参加できるふれあいの場所であり、これこそが日中友好の土台となるものです。」東京から300キロも離れた福島からはるばる『日本僑報社星期日漢語角』へ参加した福島市日中友好協会の山田明生会長は自らの経験を踏まえてこう述べた。
2月6日午後、東京西池袋公園にて第175回『日本僑報社星期日漢語角』が行われた。寒い中各界で活躍している日本人や日本在住の華僑華人、留学生らが60人ほど各地からかけつけ、中国語での交流を楽しんだ。
話題は自然と春節や中日関係に集中した。白西紳一郎日中協会理事長が「明けましておめでとう。昨年中日間で色々とありましたが、今年は中日関係が良くなるようみなさん一緒に頑張りましょう」と挨拶の言葉を述べた。
会社員の鈴木孝久さんに『漢語角』について話してもらった。鈴木さんは今まで8回中国へ旅行したことがあったが、中国語が話せずとても不便な思いをした。そこで2年前から独学で中国語の勉強を始め、簡単な会話が出来るまでになった。昨年たまたま東京で『漢語角』が開かれているという記事を新聞で見つけ、それから毎週欠かさず参加するようになった。「普段は中国語を話す機会が全くありません。『漢語角』が練習場所なんです。参加する度に進歩が感じられるので嬉しいです。」と語った。
日本僑報社主催第6回日本人の中国語作文コンクール社会人の部で最優秀賞—中国大使賞を受賞した作田幸子さんは流暢な中国語で「『漢語角』は中国語を練習する機会を無料で提供してくれる貴重な場所です。参加者は相手を尊重し、親切で礼儀正しいです。中日両国もこのように相互を尊重することが出来れば、きっと中日関係も改善されると思います」と述べた。
『日本僑報社星期日漢語角』は2007年8月に創設された。今に至るまで175回開催されており、のべ6000人以上が参加している。創設者である日本僑報社の段躍中社長は、『漢語角』は中日両国民に交流の場を提供し、民間交流を通じて中日友好を深めるためにあると語った。また、東京の『漢語角』が中心となり、有識者によってさいたま市、小平市、広島市でそれぞれ『漢語角』が相次いで設立されたことや、年内に福島市と鹿嶋市でも『漢語角』が誕生する予定であることを紹介した。「私たちの最終的な目標は、日本で100ヶ所の『漢語角』を開き、中日民間交流の輪を一生懸命広げようとしている人たちのホームグラウンドとなることです。」と熱意をこめて語った。
村山富市元首相、松下忠洋経済産業副大臣、林芳正参議院議員ほか多くの著名人から本日の『漢語角』へ祝辞が寄せられた。(訳・作田幸子)
漢語角で中国の春聯を紹介する。段躍中撮影
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月9日