江蘇省江陰市の関係者は新潟県で17日、同市のプロジェクト「幸福江陰」を紹介するメディア会見を開催した。会見には新潟県の森邦雄副知事、駐新潟中国総領事の王華氏、新潟県の各メディア関係者らが出席した。会見では江陰市の紹介ビデオが放映され、新潟県のメディアは「幸福江陰」の建設に深く興味を持ったようだった。今回の会見は新潟と江陰市の更なる交流・協力の促進に向け、積極的な役割を果たした。
江陰市は江蘇省東南部の、中国で経済が最も発達している長江デルタに位置する港湾都市だ。同市は中国における県レベルの経済発展をリードしており、中国の県レベル経済競争力ランキングでは8年連続の1位を獲得している。同市は全国の1万分の1(998平方キロ)の土地と、全国の約1千分の1(120万人)の人口を通じて、全国の250分の1のGDP、250分の1の財政収入、100分の1の上場企業、50分の1の中国500強企業を生み出した。
江陰市の昨年の域内総生産は2000億9200万元、予算内財政収入は382億200万元、うち、一般予算財政収入は130億7200万元に達した。同市には28社の上場企業があり、うち、14社は中国製造業500強にランクインし、9社は中国500強企業となっている。都市部住民1人あたりの可処分所得と農民一人あたりの純収入はそれぞれ30184元、14898元に達しているほか、農民の一人あたり純収入は江蘇省の県(市)の中で11年連続で1位となっている。
江陰市は現在、日本の藤岡市、米国のアラミダ、ロシアのウラジーミル、イタリアのトルトナなどと友好姉妹関係を結び、定期的に経済文化交流活動を行っている。
江陰市は06年、中国で初めて「幸福都市」という理念を打ち出し、「民生を本位とし、人々が良い仕事につけるようにする。民富を要点とし、各家庭で高い収入が得られるようにする。民享を率先し、各地でよい環境を作っていく。民安を基礎とし、毎日良い気分ですごせるようにする。民強を重点とし、全ての人が健康な体をもてるようにする」という「幸福江陰」を建設する戦略を開始した。
五年間あまりの発展を通じ、「幸福江陰」の影響力は強まっている。「幸福江陰総合評価指標体系」は第5回「中国地方政府革新賞」を獲得した。幸福江陰はこのほか、中国の「幸福都市」の唯一の代表として、第1回中国国際ポジティブ心理学大会に参加し、幸福な社会建設を模索する中国都市の典型となった。
清華大学、ハーバード大学など国内外の有名大学も幸福江陰の革新的な実践に注目し始めており、授業に取り入れていく計画だ。
「人民網日本語版」2011年2月21日