「日本経済新聞」によると、「2010年の海外の中国への直接投資額は1057億米ドルに達し、昨年より17.4%増加し、1000億ドルを初めて超えた。うち、日本・アメリカ・韓国の対中投資額はそれぞれ、42億ドル、41億ドル、27億ドルである」。
この二つのデーターを比較すると、昨年の中国の日本に対する投資額は日本の中国に対する投資額のたった1/20である。これからもわかるように「中国は日本を買い占める」というのは、実におかしなことである。
今年1月、中国の胡錦濤国家主席はアメリカを訪問し、450億ドルに上るアメリカ製品を購入する契約を結んだ。米ボーイング社製の航空機200機、190億ドル相当の契約も含まれる。それに比べ、中国の日本への投資規模は、今日に中国の経済力からすれば多くはない。むしろ、驚くほど少ないほうであり、日本はもっと海外を惹きつけられるような努力をしなくてはいけないとさえ感じる。