日本の家電品神話がまさに破られようとしている。今月12日、中国の海信集団が日本の家電品販売チェーン「野島電器」で海信ブランドのフラット平面テレビの販売を始める。これは中国の家電大手の初の日本市場へのフラットTVの売り込みである。
かつて中国の家電市場はずっと日本製品の天下であった時期があった。昨年末、日本の家電大手東芝は、2011年の中国市場での売上高を4倍にすると宣言し、これは売上げ台数200万台である。東芝はとりわけ中国の中小都市での潜在購買力に期待を抱いている。日本の家電メーカーが続々と販売の重点を中国に向けているのに対応して、海信集団は逆にこのときに扶桑に進む選択をしたのだ。
日本の平面TVの市場は一貫して本国の有名ブランドにしっかりと押えられており、韓国の三星とLGもかつて市場を取ろうとしたが結局は敗退した。「日本市場は典型的な島国の特徴を持っている、極端に閉鎖的かつ自己完結の体系がある。国民は自国の製品に対して強い信頼の気持ちを抱いている。外国ブランドが主流に入るのは本当にむずかしい」海信集団日本株式会社社長の尹昌松はこのように言う。
海信集団の日本での精緻な市場販売方針は次のようである:まず家庭での二台目、三台目のTVの市場を攻める。その後品質の保証とアフターサービスのベースの下に低価格を維持し、この事で同等レベルの日本製品と対抗していく。
海信は首都圏を中心とした94箇所の野島電器の販売店で19から32インチの計4種類のフラットTVを販売する。販売価格は日本メーカー製より30%程度安く、32インチならば3万9800円(約3193人民元)である。紹介によると2011年のごの会社の日本市場での販売目標は50万台との事である。
販売予測について尹昌松は満を持している。東京事務所には職員は10人に満たず、うち2名の日本人技術者がいるのみだが、海信本部の研究開発センターには多くの日本人技術者研究開発集団を抱えている。日本の経験に学ぶ、と言うのが今回の日本進出の最重要目的である。「我々の目標は明確だ、即ち日本市場の高いレベルの要求は我々の製品の品質を高める事を迫ってくるだろうし、同時に国際的な知名度を高めるだろう」と尹昌松は言う。
近年来、中国製造業の発展に伴い、中国の家電ブランドが日本市場に進出する大きな勢いがある。中国製品は、既に代理加工の段階からブランド製品で市場に打って出ようとしている。もう一つの中国の有名ブランドハイアール(海爾)は早くも2002年に日本に進出して今では既に日本で最も受入れられる海外ブランドとなっている。ハイアールは日本市場での競争経験をもとにして一躍世界第一の洗濯機ブランドとなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月11日