日本のディザスター映画への関心が高まる

日本のディザスター映画への関心が高まる。

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発信時間: 2011-03-25 15:37:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

東日本を襲った巨大地震と津波の映像がこちら中国のテレビニュースにも溢れている。震災情報はもちろん、ディザスター映画(パニック映画)など自然災害への関心も高まっている。中国の大手ポータルサイト各社の統計によると、映画部門で『日本沈没』や黒澤明監督の1990年の作品『夢』へのアクセス数がこの2、3日急に増えたという。

黒澤明監督の『夢(Dreams)』は、日本とアメリカの合作で「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8話からなるオムニバス映画。その中の「赤冨士」では、原子力発電所が爆発したという内容があり、20年後の災難を予言していたという声も上がっている。これについて、映画関連の専門家は、ディザスター映画は現実を科学的に予言するものではなく、自然災害に立ち向かう人間の強さを伝えることに一番大切な意義があると話した。

日本のディザスター映画のほか、『デイ・アフター・トゥモロー』『2012』『唐山大地震』などアメリカや中国の作品にも注目が集まっている。

最近の話題作『武林外伝』で助監督を務める石磊は記者の質問に答え、「人間性や倫理関係、ひいては国際問題に触れることが多いため、当然のことながらディザスター映画は注目を浴びている」と話し、『日本沈没』など日本のディザスター映画について「日本では、地震、火山の噴火が頻発し、危機意識の高い国である。そういった背景があったからこそ、いろいろなディザスター映画が制作されたわけだ。特に『夢』は原発爆発の内容があるから、かなり注目されている。今後、原子力危機はより多くのディザスター映画でネタになりそうだ」と説明した。

映画学の専門家・張阿利博士は、記者のインタビューを受け、「ディザスター映画は、観客の同情心を呼び起こすと共に、目の前の人生を大切に思うようになる、また、災難を経験するときの人間心理や人間性の明るい一面も多く描かれている」とその積極的な社会効果を示唆している。

「中国国際放送局 日本語部」より 2011年3月25日

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