福島の英雄たちに初インタビュー

福島の英雄たちに初インタビュー。 「英雄フクシマ50」と称され、命の危険を冒して、国を核の脅威から守るために勇猛果敢に立ち向かっている彼らの姿は、世界中に衝撃を与えた。英「ザ・デイリー・テレグラフ」は、東京からやってきた消防隊に出会い、「名もなき英雄」たちの取材に成功した…

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発信時間: 2011-03-28 16:08:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

海王丸一等航海士外谷さん 「プレッシャーに負けない英雄たち」

福留さんら50人のヒーローたちは原発で作業を行うとき、防護マスク以外はオレンジのつなぎという制服姿だった。「現場には放射性物質が放出されていると知っていたが、どれくらいの濃度かは知らなかった。その時に着ていた制服は普段とあまり変わらない」と福留さんは言った。

放射能を浴びたかという質問に対し、「はい」と答える福留さんは、そこまで心配していないようだった。「26時間、現場で作業をし、休憩のときに、検査を行った。そしたら、制服や靴下まで放射能まみれだった。しかし、十分に『除染』を行ったので、もう問題ない」と答えた。

「今の気分は?」と聞かれ、福留さんは笑って「もしかしたら、変だと思うかもしれないけれど、私自身は何にも問題がないと思っている。服は放射能を浴びても、体内にはそれほど吸収されていない」と言った。

福留さんと隊員たちは「海の貴婦人」とも呼ばれる美しい4本マストの帆船「海王丸」で休んでいた。当初はアメリカホノルルへの学生訓練航海に出向くはずだった海王丸、小名浜港で津波に遭い、わずかな損害を受けたが難を逃れて港に停泊していた。船上には発電機も完備されており、飲用水や食事、入浴などを隊員に提供した。

海王丸の一等航海士、外谷進さんは英雄たちの船上での生活を「混雑している船内で、50名の英雄たちはベンチに詰めて座り、カレーを食べていた。温かいご飯を食べるのは久しぶりだったそうだ」と語る。

また、船上ではお湯が出るため、英雄たちはシャワーを浴びることもできた。皆がほっと一息つけるように、漫画や週刊誌も用意されていた。

しかし、心から安らげる人ばかりではなかった。疲労と不安というダブルのプレッシャーの中で、ただ呆然と座っているだけの人もいたという。「みんな静かだった。食事しながらおしゃべりすることもなく、ビールを勧められても、飲む気になれなかった。話しかけても、沈黙だけが返ってきた。恐怖はどんどん湧き上がってきていたようだ」と外谷さんは話す。

電力修理作業員田村さん 「怖くてしょうがなかった」

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