日本の宮城県石巻市鮎川浜は日本の“311”震災と津波の被害が深刻な地区であり、また日本の捕鯨を代表する「鮎川鯨業」の本部所在地だ。3月11日、天を突く巨大な波が「鮎川鯨業」を含む数百棟の建物を押しつぶした。日本で「捕鯨の町」と冠される海辺の小さな町が「光栄でない桂冠を奪われてしまう」ことを意味する。
《ニューヨーク・タイムズ》は、石巻市鮎川浜は日本の捕鯨業全盛期の縮図だという。「鮎川鯨業」を核として、この小さな町の仕事という仕事はすべて捕鯨業と複雑に入り組んだ関連を持ち、捕鯨業はこの地に就業機会を作り出して、地元の人は営々と財産を築いてきた歴史がある。「国際捕鯨取締条約」と野生動物保護組織は日本の捕鯨業を非難し続けている。
1986年に国際捕鯨委員会で「国際捕鯨取締条約」が通過後、商業捕鯨活動は衰退の一途をたどってきたが、「科学研究」の名義で日本捕鯨業は大きな影響を受けずにきた。捕鯨業は鮎川浜の文化の旗印となっていた。6ヶ月前、有名な「クジラ祭」が現地で行われ、クジラ肉が好きな観光客を強く引きつけていた。
鮎川鯨業の漁船は今回の津波で大きな波に巻き込まれて陸にあげられたが、船体はさほど大きな損傷を受けることなく、従業員全員も幸いにも難を逃れた。しかし彼らは依然として4月になっても海に戻ることはできない。以前はこの時期になると、日本の法律ではこの会社が海で最大50頭のクジラを捕獲することを許していた。鮎川鯨業は日本政府がその「伝統文化保護」をサポートしてくれるかもしれないと望んでいる。
日本が捕鯨活動を継続してきたことは、国際社会から、特にさまざまな環境保護組織から強烈な批判の的になってきた。現在、日本の四大捕鯨基地の1つであった鮎川が陥落した。《ニューヨーク・タイムズ》は、津波は近海捕鯨業の小さな町への「致命的な一撃」になったという。日本の政府船団が展開する遠洋捕鯨活動は、今回の津波の影響は受けていないが。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月30日