黄土高原で20年間植林し続ける高見邦雄さんの夢

黄土高原で20年間植林し続ける高見邦雄さんの夢。 2日間のスケジュールの中で、霊丘県上北泉村にある「南天門自然植物園」の見学は最も重要な一環だ。しかし、「植物園」と高見さんに名づけられたこの地域は、草や木の茂った山ではなく、最初にいくつかのグリーンベルトが点在するだけの禿げた山に過ぎなかった…

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発信時間: 2011-03-30 17:40:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

禿げた山に「植物園」と名づける

「南天門自然植物園」を紹介する高見邦雄さん(3月26日)

2日間のスケジュールの中で、霊丘県上北泉村にある「南天門自然植物園」の見学は最も重要な一環だ。しかし、「植物園」と高見さんに名づけられたこの地域は、草や木の茂った山ではなく、最初にいくつかのグリーンベルトが点在するだけの禿げた山に過ぎなかった。

「『植物園』という名は、私の夢を表わすものだ。いつかこの禿げた山は、きっと美しい植物園になると確信している。でも、最初は本当に恥ずかしかった。20年近くにわたった私たちの努力を通じて、今ここに、比較的栽培しやすい松などの針葉樹のほか、ポプラや白樺、ナラなどの広葉樹を含む400以上の樹種があり、生物の多様性と植生の再生を実現している」と、高見さんは嬉しそうに語った。

植林と同時に、高見さんは地元の人員育成や教育支援なども忘れていない。彼らは貧しい農村にクルミや杏などの果樹園を作り、収益の一部を失学児童の就学保障などに役立てている。また、日本から林業専門家やボランティアを植林活動に毎年招くほか、辺鄙な地域の人々と頻繁に交流も行っている。これによって、人々は外の世界に近づき、視野を広げている。今は毎年大学生を送り出すようになった村も少なくないという。

これからの夢について、高見さんは、「10年後も100年後も、この植物園はずっとここに残り、きっと中国の宝物になる。今後、中国の林業システムや研究機関に、黄土高原における多様性のある森林育成というモデルの価値を分かってもらい、この経験をより多くの地域に普及させていくことができれば、一番いいことだと思う」と語った。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月30日

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