一人の中国人として日本のルイ・ヴィトン(LV)の店が閉店休業状態にある事を見た時、どんな気持ちを抱くだろうか。地震発生後日本はブランド品の購買力の20%を占める中国人顧客を失った。同時に世界の各ブランド品も打撃を受けている。
高級ブランド品の「人気商品」にも打撃
日本の地震は、世界第二位のブランド品消費国において高級ブランドの「人気商品」をあまり売れない品物にしてしまった。57店あったルイ・ヴィトンの店の半数近くが既に閉店している。日本での売れ行きが急激に減少したため、プラダ、シャネル、カルチェ、グッチ等の高級ブランド品はいずれも20%前後の売上げ減少に見舞われている。
閉店や売上げの急減のニュースの影響で、最近はこれらの国際高級ブランド品の「人気商品」の株価も期せずして同様に下がっている。今週月曜日の例で言うと、グリニッチ標準時9時3分時点で、ルイ・ヴィトンの株価は3.3%、エルメスは2.12%、リシュモン2.3%、PPRは1.75%値下がりしており、とりわけバーバリは値下がり幅5.45%に達している。
興味深いのは、ブランド品の日本での売上げの低下は、なんと中国人旅行客と深い関係があるのだ。世界ブランド品協会の統計データによると、近年来日本のブランド品売上げの約20%は中国人旅行客による購入である。
「日本の地震発生後、中国の消費者のブランド品に対する消費意欲は大きく下がった。それに加えて放射性物質の拡散の危機は、健康を考える事から発して、高級な燕の巣やその他の海産物関連の高級食材の消費全てに影響を与える、更に一方、地震による日本の旅行業への影響も高級消費市場に伝わってくる」、世界ブランド品協会の中国主席経営者の欧陽坤氏は記者にこのように語った。