日本は「サラリーマン」大国として有名で、外国人の社員が職場を去るのは文化的な価値観の問題である。「サラリーマン(Salary man)」とは忠実な社員のことで、彼らは会社中心の生活を送り、残業することが当たり前で、深夜まで働いても文句一つ言わない。同僚たちとは硬い絆で結ばれ、とても良い関係を築いている。「企業戦士」という言葉さえある。もちろん、日本の会社に就職した外国人も「郷に入れば郷に従え」を実践しなくてはいけない。しかし、日本人社員の日本式「忠誠」を習得するのは、もしかすると一生かけてもできないかもしれない。日本人と外国人、その「忠誠」の対象は異なる。日本では、会社と家庭は同じように扱われ、会社を家族同然に愛する日本人も少なくない。一方、外国人、特に欧米諸国の人々は家庭を第一に考え、会社は二の次だ。
10年に及ぶデフレと不景気は日本人の心を変えてしまった。数十年前なら、日本人にはそのような集団意識があった。しかし、今ではそんな気持ちも薄れてしまっている。日本人が会社に残ることを選んだのは、残っても危険がないと考えているからだ。しかし、注目して欲しいのは、その考えの根拠となる情報はどこから来たものか。それは日本のメディアだ。彼らは外国の情報などには目を向けない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月31日