被災地区手記:福島の放射性物質検査を体験して

被災地区手記:福島の放射性物質検査を体験して。

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発信時間: 2011-03-31 14:53:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国新聞社の記者は29日再度日本の福島県に赴き、福島第一原子力発電所から50kmにある二本松市に入った。福島原発の状況が日増しに悪化する中で、二本松市は放射能物質漏れから避難する際の「橋頭堡」になっている。二本松は20kmの避難範囲と30kmの自主避難範囲からの多くの被災難民を受け入れている。彼らは二本松に到着するとまず放射能汚染検査を受けなければならない。そして問題ない者は避難所に入り、問題があると指定の病院に行き治療を受ける。

検査場は市役所から車で5分ほどのところにあり、「男女共生センター」という施設にある。検査場に近づくとにわかに雰囲気は緊張してくる、というのも施設内には迷彩服を着た自衛隊員が駐在しており、彼らは巨大なテントを張っている。聞く所によれば放射能異常があればこの場で水で洗い流すのだ。防護服を着てマスクをした作業要員が記録簿を持ち厳重に待ち構えている。

3月13日、記者は一度福島第一原発から40kmにある田村市を取材した。その後全く病院での検査は受けていない。この状況を知ったのち二本松市の係員は直ちに記者が検査を受けられるように手配してくれた。

検査は非常に簡単で、全行程で3分もかからない。個人的情報を記入した後、全体が紙状のプラスチックで包まれた隔離室に立ち、飛行機に乗る際の安全検査のように両方の腕を広げる。二人のマスクをした係員が放射能検査端末で逐一検査し、その検査箇所には頭髪や靴底も含まれる。検査に問題がなければ日付の入った証明書が発行され、これには検査に異常なしと書かれている。

この検査所は地震発生一週間後に設立され、福島県県北地方振興局納税課の三浦牧夫主任は直ちにここに派遣された。三浦主任は記者に対し、毎日数百人の被災地区からの避難民がここで検査を受けるが、喜ばしい事には今までのところ異常値を示した人は一人もいないと語った。

検査所の検査測定は厚生労働省の基準に基づき行なわれる。放射能検査表の前での三浦主任の解説によれば、放射能輻射検査は3段階に分類される、第一段階は0から13000CPM(0-13マイクロシーベルト)、第二段階が13000CPMから100000CPM(13-100マイクロシーベルト)、第三段階は100000CPM(100マイクロシーベルト)以上である。第一段階は何らの洗浄措置は必要なく、第二段階は洗浄は必要だが輻射を受けたものを廃棄する必要はない、第三段階は洗浄の後その輻射を受けた物品を交換しなければならない。三浦主任によると、現状で大部分の被災民は第一段階であり、洗浄をしなければならない人は少数である。彼は外の門のところで警備にあたる自衛隊員を指差して、「彼らが洗浄を担当します」と言った。

放射能輻射の検査をしているのは日本の東北地方の電力供給を担う会社、東北電力の職員で、彼らは志願してこの仕事に当たっている。検査の際には顔つきは静かで落ちついていた。ただし記者のインタビューは拒否された。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月31日

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