福島第一原子力発電所のコントロールセンターに到着した三一重工のポンプ車(3月28日)
外国の医療ボランティアも、日本の医師免許がないことを理由に、被災地で最小限必要な医療活動だけ行うよう告知された。こうした「官僚主義」のやり方に対し、米タイム誌は3月22日掲載の文章の中で、「日本では、ヤクザは唯一許可なしで迅速に救助活動ができる組織だ」と批判した。
また、中国が提供した救援物資は、中国自ら被災地に届けるよう日本側から要請があった。これについて中国の程永華駐日大使は、「理解しがたい。高速道路が閉鎖され、ガソリンが不足する中、どのように自力で被災地に行けばよいのか。成田空港から仙台まで自分で運ぶというのか」と指摘した。
これと同時に、日本の中学校の教科書に、釣魚島が「日本の領土」と表記されていることが報道された。これも巨額の援助を贈ったばかりの中国人をひどく傷つけた。