日本・文部科学省が7日に発表した研究成果によると、日本の歴史上の大地震に対する研究を通じて、日本の東、東南、南の海域、宮崎県近海で連鎖的な地震が発生する可能性があることがわかった。連鎖的な地震が発生すれば、最大でマグニチュード(M)9の地震が発生し、長さ700キロメートルにわたる断層を形成する可能性があるという。
日本の研究者はこれまで、本州中部から四国までの太平洋側の東、東南、南の海域で大きな地震が連鎖的に発生して巨大な災害となると見られる。2008年から研究者は1707年に生じた日本の歴史上最も深刻な地震の一つ「宝永地震」のコンピュータシュミレーション研究を行い、東、東南、南西の海域で当時連鎖的な地震が発生した際に、宮崎県近海の日向灘一帯にも地震が発生し、四大海域で連鎖して地震が発生した可能性があることを発見した。
シミュレーションによると、もし四大地震が連鎖的に発生した場合、四国の西部沿岸と九州太平洋沿岸の揺れは従来予測の1.5倍、津波の高さは予測の1.5から2倍の5から10メートルに達する。西日本太平洋沿岸の大部分地区も津波に襲われる。
この新たな研究は、情況が予想よりもより深刻になる可能性があることを意味する。日本政府が制定した三大地震の連鎖発生を対象とする対策も再検討されると見られる。
海洋研究開発機構の金田義行研究員によると、「3、400年ごとに四大地震が連鎖反応で発生する可能性があり、防災措置は最も深刻な状況を想定するべきだ」と指摘している。
日本の東、東南、南の海域で連鎖的に発生する地震は、今後日本付近で発生する可能性のある災害の範囲が最大な地震と見なされている。これまでの研究によると、今後30年以内に東海で大地震が起こる可能性は87%、東南海では70%、南海では60%となっている。(編集YH)
「人民網日本語版」2011年4月11日