日本の統一地方選後半戦の結果が25日に明らかになった。与党・民主党は前半戦での自民党への敗北に続き、要の与野党対決でも3勝7敗で負け越し、全体として大敗を喫した。与野党からは政府や政党運営への不満から首相退陣を求める声が次々に上がっており、菅直人政権の前途には影が差している。中国青年報が伝えた。
民主党の惨敗は東日本大震災と福島第1原発事故への対応に関する有権者の不満を反映していると日本メディアは指摘する。菅首相は復興と原発事故の沈静化に全力であたることで支持率を挽回しようとしているが、各種世論調査では「原発事故への政府の対応は不十分」との厳しい批判の声が絶えない。
自民党の谷垣禎一総裁は26日朝に党本部で開いた全議員・選挙区支部長懇談会で、統一地方選と衆院愛知6区補欠選挙の結果について「菅政権では国難を乗り切れないと国民は懸念している」と述べ、攻勢を強め、菅首相の早期退陣を迫る方針を強調した。
選挙の大敗を受け、民主党内部からも首相の責任を問う声が上がっている。
樽床伸二・民主党大阪府総支部連合会代表は25日早朝、代表辞任を表明して党上層部に圧力をかけた。同様の行動は樽床氏だけではない。
26日午前には鳩山由紀夫前首相、親小沢派の山岡賢次副代表らが菅首相の辞任を求める集会を国会内で開いた。鳩山氏は菅首相の政権運営を批判し、両院議員総会の招集を求めた。両院議員総会では菅首相の辞任を求める声が上がる可能性が高いため、鳩山氏のこの要求は事実上の辞任要求と言える。
集会には原口一博前総務相、松野頼久元官房副長官、田中真紀子元外相ら親小沢派議員約60人が出席した。今後公明党と協力して与野党の意見交換の場を設ける計画だ。
菅首相は野党が提出する構えの内閣不信任案だけでなく、党内反対派からの辞任要求にも対応しなければならない。しかもこの両派は不信任案をめぐり協力する可能性がかなりある。
「人民網日本語版」2011年4月27日