国内外メディアから高く注目された西安発九州6日間ツアーの観光客40人が4日午後、予定通り西安に戻った。このツアーは、3月11日の東日本大震災発生後、中国大陸部の観光客が初めて日本を訪れたツアーだった。西安を出発した観光客は、九州各地の地方自治体職員や現地メディアから熱烈な出迎えを受けた。彼らもまた、西安の歴史文化や現在開催中の「2011年西安世界園芸博覧会(西安園芸万博)」のPRを各訪問先で熱心に行った。「西安日報」が伝えた。
日本の西南部にある九州地方は、震災被災地から1千キロ以上離れている。東日本大震災とそれに伴う放射能漏れ事故の影響により、ブームになりつつあった中国人観光客の日本向けツアーは、3月中旬以降全く途絶えてしまった。旅行社各社は予定していた日本ツアーを相次ぎキャンセル、日本の観光業界は深刻な打撃を受けた。絶景を誇る九州の各観光名所にも、外国人観光客の姿がほとんど見られなくなった。西安国際旅行社が今回主催した九州観光ツアー団は、旅行社のガイドやその家族、一部の西安メディア関係者で構成され、ツアー実施の意図は、日本の南西部にある九州地方が安全に旅行できるエリアだということを証明することにあった。このような事情から、同ツアーは出発前から国内外各メディアから高い関心が寄せられた。
ツアー一行は4月29日午後、直行チャーター便で西安から福岡空港に到着した。到着後、空港では、日本の観光庁担当職員、福岡県知事をはじめとする多くの現地旅行業界関係者が揃って盛装に身を包み、「歓迎!中国西安観光団」と書かれた横断幕を掲げて一行を出迎え、おごそかな歓迎式典が挙行された。また、NHK、共同通信社、朝日新聞、日本経済新聞など日本国内メディア10数社の記者が続々と観光客を取り囲んで取材を行い、彼らの記事は各紙の一面を大きく飾った。訪問先各地の自治体職員による熱烈な歓迎やメディア取材を受けたツアー一行の心には、祖国を誇りに思う気持ちが自然に生まれ、報道陣を前にそれぞれが西安の歴史・文化や西安園芸万博の広報担当となって、西安の魅力を熱心にアピールした。
「人民網日本語版」2011年5月6日