株式会社サーチナ(本社:東京都中央区)の中国現地法人である新秦商務咨詢(上海)有限公司(上海サーチナ=サーチナ総合研究所)は、日本のアニメに関するトピックで設計した、中国消費者3000人規模のインターネット調査を実施、その調査結果の一部を記事やコラムとして発表した。
中国でも『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』などの日本の国民的アニメのほか、『ドラゴンボール』『スラムダンク』『聖闘士星矢』『キャプテン翼』なども高い支持を得ており、中国でも日本テーマとして認知されている「探偵物」としての『名探偵コナン』や、最近の『ONE PIECE(ワンピース)』『NARUTO-ナルト-』『BLEACH』などは、ほとんどリアルタイムで視聴されている状況である(動画サイトの違法アップロード含む)。
今回の調査全体の概要は、ここ(サーチナ総合研究所の自主調査結果レビューページ)から確認できる。また、サーチナ総合研究所研究員である森川慎一郎が、今回の調査結果と、中国消費者の日本アニメに対する行動パターンなどを絡めたコラムを執筆している。
今回の調査結果からは、中国側の規制もあって、中国消費者による日本のアニメの接点がテレビから急速にインターネット動画サイトに移行しており、中国の各動画サイトも優良コンテンツに対する巨額投資を始めている。また「日本のアニメを見て日本に対する印象が変わった」「日本は嫌いだが、日本のアニメは好き」などの傾向も見られた。
そうした背景のもと、サーチナ総合研究所では、海賊版問題が深刻ながらも、今や世界を代表する日本のソフトパワー「アニメ」を、日本の中国マーケティングに活用できるのではないか、との考えに基づき、今後も調査・研究を進めていく。
サーチナ総合研究所では、47万人あまり(※1)の中国消費者モニターのデータベースを活用し、引き続き、テーマを絞った自主企画の調査を行っていく。
※1 2011年5月6日現在。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月6日