写真2:福島県産の農作物は売れなくなった。
子どもの放射線対策を指示
子どもは放射線を吸収しやすいので、国際放射線防護委員会が定めた放射線量の基準は、子どもには高すぎると批判する人もいる。政府の職員と専門家は、「基準は低いほうであり、放射性ヨウ素131は半減期が早く、今後数ヶ月で徐々になくなり、もう一つの放射性物質セシウム137についても、政府はあらゆる方法で除去に取り掛かっている」と言う。
口先だけではないと証明するために政府は、原発付近にある放射線量が比較的高い郡山市の小学校の校庭で汚染された表土を除去する作業に取り掛かった。郡山市の年間放射線量は30ミリシーベルトを超えるという調査結果が出ており、13軒ある幼稚園で測定された放射線量は安全基準よりわずかに低いだけだった。福島県には放射線量が比較的高い幼稚園・小学校が13軒あり、多くの小学校では放課後、外で遊ぶ事を禁止し、帽子とマスクを着用して登下校するよう指導している。文部科学省は放射線のある環境で、子供がどのようにしなければならないかについて細かなガイドラインを設けており、家にいるときと学校にいる時と両方について指導している。