ここ数年、国際卓球連盟は中国選手団を規制するために様々な政策を打ち出しており、水溶性接着剤の使用、11分制の実施から、国外選手の規制、オリンピックの枠縮小などの政策は、中国卓球界の反感を買い、投票のたびに中国は反対や棄権を示してきた。
そんななか、日本卓球協会と国際卓球連盟のアダム・シャララ会長は徐々に近づいていた。シャララ会長の改革を、日本卓球協会は毎回のように支持していた。また、日本メーカーの卓球界での優勢を利用して、大きな大会に出場し、国際卓球連盟に良い印象を植え付けていた。
中国のリーグ戦に参加 中国コーチを招く
中国人はよく、『師夷之長技以制夷( 西洋人の進んだ技術を用いて西洋人を制する)』と言う。これを徹底的にやってのけたのは日本人だった。日本の自動車、電化製品、最先端技術は皆、欧米から学んだものであるにもかかわらず、日本製のものは欧米で売れている。更には日本語や漢字、そして文化まで、多くが中国由来のものだ。それが今となっては、日本の映画やドラマは中国の若者の間で人気を博している。
中国の卓球は強力で、日本人の前でも充分に胸を張れる。「養狼計画」は中国の卓球に対する自信の表れだ。
日本の卓球は今、必死に中国に『学んでいる』。彼らは、自国の優秀な卓球選手を中国に送り、学ばせ、どんな試合にも参加させる。そして、中国のコーチを招き、指導を仰ぎ、よりスムーズな意思疎通のために、選手に中国語を学ばせることもある。試合中、福原選手は中国人コーチと中国語で会話している。
日本も中国の選手を招き入れているが、その目的は欧米とは違い、日本の卓球レベルを上げるためである。日本が成功するかどうかは定かではないが、そのやり方は他国に刺激を与えるだろう。皆がこぞってまねをしたら、世界の卓球界には今後より多くの自国選手がお目見えするだろう。
今回の世界卓球選手権の期間中、地震を理由に、国際卓球連盟に異例処置を申請し、開催申請の締め切りが過ぎた後にも関わらず、2014年の世界卓球選手権団体戦の開催地に東京が選ばれた。
東日本大震災の復興のためと言っているが、日本人が奮い立たせたいのは日本の卓球界である。2014年には、水谷隼選手は25歳、松平健太選手は23歳、丹羽孝希選手は19歳、石川佳純選手は22歳、福原愛選手もまだ26歳だ。みんなまだまだ若く、一番いいときだ。3年後、ホームグランドで戦う日本チーム、実に油断できない存在だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月15日