日本の新華僑報によれば、日本の観光シーズンであるゴールデンウィークは消費刺激に重要な意味を持っていた。だが、震災の影響で日本人は外出を渋り、「寝てすごすGW」を選択した。海外からの観光客も日本の放射能漏れを恐れ、行きたがらない。日本の主要航空会社が発表した五月ゴールデンウィークの乗客予約状況、搭乗結果をみると、国内線の予約数は昨年比14%減、国際線は20%減だった。観光業界の低迷は「観光立国」を目指す日本の計画に暗い影を落としている。関連産業も軒並み影響を受け、経済再建、震災復興にも響いている。
5月3日、日本の在中国日本国大使の丹羽宇一郎大使は、北京において中国国家旅遊局の邵琪偉局長と会談し、中国側の協力で日本への観光客数を回復したいと述べた。中国という急速に成長する経済体の市場には大きな潜在力があり、国の発展に伴い、旅行に出かける人も増加傾向にある。日本の関係部門はターゲットを中国人観光客にしぼった大きな計画を打ち出している。今回の震災は試金石のようなもので、中日両国の相互信頼関係がはっきりと表面にさらされたといえよう。