中日韓3ヶ国は、また原発事故と緊急通報、リアルタイムコミュニケーション体制の構築、また相互の情報共有と災害対策の協力強化に同意した。中国の温家宝総理、韓国のイミョンバク大統領はこの会議に先駆け、自ら被災地である宮城県、福島県を訪問、日本の被災者を見舞った。特に温家宝総理は宮城県で震災で亡くなった日本人に献花し、館腰小学校避難所や福島のあずま運動総合公園避難所を訪問し、日本の被災者に真心こもる慰問を行った。また「微笑んで暮らしてください」「信じる心、勇気」と言葉を送り激励、さらに中日両国の国民が心を通じ合わせていけるよう、中国の政府と人民は日本の震災救援活動、復興再建を継続的に応援していく意思を伝えた。
再生可能エネルギーイノベーションアライアンス
中国側は再生可能エネルギー産学研イノベーションアライアンスを創設し、今後、技術・生産・市場面で3カ国の強みをよりよく結合することを提唱。韓国のイミョンバク大統領は「今回の福島原発事故を通し、我々は実務レベルの協力体制の必要性を痛感した。」として、来年ソウルで第二回核安全サミットを開催し、「原子力安全問題以外にも原発の安全性についても検討が必要」と主張した。
「非核化」を中心とした復興再建にあって、日本は自らの技術力とその優位性を使って、太陽光、風力、水力を利用した再生可能なクリーンエネルギー分野に生かし、新しい道を切り開くことができるだろう。クリーンエネルギーを育てることで原発の脅威から脱する世界のさきがけとなるに違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月27日