日本外務省領事局外国人課の岡田健一課長によると、日本政府は、沖縄県を訪問する中国の個人観光客に数次ビザを発給することを決めた。日本が観光用の数次ビザを導入するのは初めてで、このような待遇は中国だけとなる。
岡田健一課長によると、同政策は今年7月1日から実施され、沖縄県を訪問する一定の経済力をもつ中国人観光客が対象。数次ビザの有効期間は3年、期間内なら何度でも使用が可能で、1回の訪日で最長90日間滞在できる。これまで15日間しか滞在が許されていなかった個人観光ビザと比べて、滞在期間は大幅に長くなった。
岡田課長は、最初の入国時に沖縄県から入ることがビザの発給条件だと強調。その後は日本の各地から入国できるという。また、このビザを保有する中国人観光客の訪日目的は観光だけに限られず、入国後に親戚や友人を訪ねたり、学校に行くことも可能だ。
北海道を含む多くの地域がこれまでに日本政府に中国人観光客のビザ免除を要請している。沖縄県が選ばれたことについて、岡田課長は、「沖縄県の申請プランは最も細かく的確で、中国人観光客に対する情熱を表していた。それと同時に、米軍基地は沖縄県の経済的な負担になり、地方経済を支え、発展させるために、沖縄県から政策を実施することになった。将来的にこの政策は日本全国に広まるだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月31日