中国の秦始皇帝陵、エジプトのクフ王のピラミッド、日本の仁徳天皇陵古墳(大仙(山)古墳)は世界3大墳墓とされ、古い歴史があり、広大、壮観なことで世間によく知られている。このうち、日本の仁徳天皇陵古墳は最大面積を誇る。
仁徳天皇陵古墳は、大阪市南部の衛星都市にあり、5世紀初頭の仁徳天皇の時代に建設された。古墳は全長486メートル、高さ36メートル、後円部径249メートル、総面積46.4万平方メートルで、総面積(古墳だけの面積)約25万平方メートルの中国の秦の始皇帝陵、5.29万平方メートルのエジプトのクフ王のピラミッドと比べると、はるかに大きい。
仁徳陵古墳の周濠と環壕には円筒形の土器が置かれ、前方部は遺体を置く石室となっており、長さは206メートル、幅は80メートル。副葬品は皇族だけが持っていた青銅製の鏡、玉、武士の金の刀、各種の貴重なアクセサリーが見つかっている。中でも研究価値がある物は、粘土で作られた軍馬、踊り子、帆船などだ。中国の兵馬俑などの文化財のように精巧な作りではないが、中国の副葬品に似ている。一部の学者は、仁徳陵古墳の建設と副葬品の製作には中国の技術が使われたと鑑定している。また専門家の推測によると、当時このような立派な古墳を建設するには、毎日1000人の労働者を使った場合、完成までに4年かかるという。また、仁徳天皇は180万人の労働者を使ったとも推測されている。
仁徳天皇は日本の第16代天皇で、歴史上で大きな功績を上げた天皇だ。5世紀前半に天皇になった後、大規模な水田開発と治水灌漑工事を行い、当時の中国の宋朝廷と交流をするために使節を何度も派遣した。仁徳天皇の時代は日本の経済と文化が栄えた時代で、仁徳陵古墳は在位中に建設された。この古墳は今では日本の有名な観光地になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月10日