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何事にも真面目でキッチリとした日本人が、今一度、実際の行動でその特長を証明して見せてくれた。お客が少ない早朝のレストランでも、やはり、並んで席を待っている。今日が、私の日本滞在の最終日で、関西旅行も最後の目的地を迎える。京都である。
日本の風情を最も色濃く残す京都は、日本人の心の故郷であり、それ故に、「本物の日本」とも呼ばれる。京都に着いたかどうかを知る方法は、私の場合、周囲の建物の色合いを見ることだ。京都はまるで茶褐色の水に洗われたかのように、マクドナルドの店舗でさえ、看板のあの目立つ赤色を茶色に変えている。今日、「本物の日本」で「本物の日本女性」、つまり、着物姿の女性を見た。
日本の着物業界で最も尊ばれているのが、西陣織の着物で、国宝級の着物には400万円以上の値段がつくといい、正に、黄金で紡がれた着物といえる。日本に来てから、観光地でも、繁華街でも、着物を纏った日本女性にはほぼ出会わなかったし、下駄を履いた人さえ見掛けなかった。実は、日本女性でも着物を着たことのある人は少ないそうで、中には、一生のうちで成人式の日にだけ着たという人もいて、その大部分はレンタルの着物だという。料金は安くはなく、流行の華やかな着物をレンタルするには、少なくとも30万円程の費用がかかる。そして、大勢のお洒落な日本の若い女性達の中で、実は、家に着物があるというのは、数としては本当に少ないのだ。
「チャイナネット」記者の訪日インタビュー
チャイナネット記者の震災後の関西旅行記(上)
チャイナネット記者の関西旅行記③結婚12年目の危機
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月14日