日本の公務員との付き合いを振り返って

日本の公務員との付き合いを振り返って。 1992年春、初めて東京の娘を訪ねた。入国後、外国人は居住地の区役所で「外国人登録証」を申請しなければならない。私が手続きに行くと、S氏が対応してくれた。机を挟んで私と対面する形でS氏は私が書類を記入する間ずっと立ったまま、丁寧に記入の仕方を教えてくれた…

タグ: 公務員 政治献金 前原 辞任 

発信時間: 2011-06-14 16:59:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

東京で数カ月滞在した後、家が狭かったことから、娘は私のために日本人宅を借りてくれた。大家の息子M氏は当時はまだ公営だった郵便局で働いていた。彼もまた公務員で、私は彼と何度か話をするうちに、彼が自分が「公務員」であることを誇りにしていることに気づいた。月給20万円ほどで給料はそれほどよくないが、仕事が安定していて、民間企業のように解雇される心配もない。定年退職後には他の職業よりもいい年金や福利厚生が受けられる。彼は私に、日本人女性の多くは公務員と結婚したがっていると言った。その理由は「公務員はみな品格が高いから」だという。

毎月家賃は払ったとはいえ、大変お世話になったので、私は感謝の気持ちから彼に清の時代の銅銭を贈ろうとした。彼は感謝しつつも受け取ろうとしない。わたしがどうしてもお礼がしたいからと言うと、ようやく受け取り、「私も日本の古銭をプレゼントするから、必ず受け取ってくださいよ」と言った。

私はその言葉をあまり真に受けていなかった。約半月後、彼は私の部屋に来て、3枚の日本の古銭を私に渡した。それは彼がわざわざ古物店に行って買ったものだった。私は彼の言葉を気にしていなかったので、突然のことに戸惑った。彼は真剣に「これは必ず受け取ってもらわないと、私の気持ちが収まらない。私たち公務員は絶対に人から贈り物を受け取ってはならないと決まっている。あなたにこの古銭を贈らないと気がすまない」と言った。私が「そこまで決まりを守る必要があるんですか」というと、彼は「公務員は公務員だから、他の職業とは違うんですよ。私は公務員だからね」と笑いながら言葉を返した。

決まりを守ることにこれほど固執していることに私は驚いた。その後、私は日本の公務員に「お礼」を贈ったことはない。(作者 劉暁冬氏)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月14日

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